定価のない塗装工事の適正価格を知ろう！！

「10万円の値引きで10年の後悔」にならないために

塗装工事を検討している方の多くが、「適正価格ってどのくらい？」と疑問を持っているのではないでしょうか？見積もりを取ると業者によって金額が違うことも多く、「安い方が得なのでは？」と考えてしまいがちです。

しかし、「10万円の値引きで10年の後悔」という言葉があります。安さだけで選ぶと大きな失敗につながる可能性があります。塗装工事は住宅の寿命を延ばす重要なメンテナンス。適正な価格で、長持ちする施工をすることが大切です。決して安い買い物ではございませんので、お客様自身も少し勉強して知識を取得しましょう(*^^*)

塗り替え価格の相場

大阪エリアでの塗装工事の相場は、建物の大きさや使用する塗料、工事内容によって変わりますが、以下が一般的な目安です。

外壁塗装の相場（30坪の場合）

アクリル塗料：40〜60万円（耐久性が低くおすすめできない）
シリコン塗料：60〜90万円（コストと耐久性のバランスが良い）
フッ素塗料：90〜130万円（耐久性が高く長持ちする）
無機塗料：100〜150万円（最も高耐久でメンテナンス頻度を抑えられる）

屋根塗装の相場（30坪の場合）

シリコン塗料：25〜40万円
フッ素塗料：40〜60万円
無機塗料：50〜80万円

足場代

足場の設置には約15〜25万円がかかります。これを含めた総額を見積もりで確認することが重要です。

付帯部塗装の相場

雨どい・破風板・軒天・シャッターなど：10〜30万円（範囲により変動）

安い見積もりには、耐久性の低い塗料の使用や、塗装回数を減らすなどのリスクが潜んでいることがあります。
適正価格の業者を選び、長く住める家づくりをしましょう。

物価高騰の中、極端に価格を下げる業者には注意！

近年、塗料や資材の価格が上昇しており、適正な工事を行うためのコストも上がっています。
塗装に必ず必要な小さな小さな刷毛でさえ170円→220円に1本につき50円も上がってきています。
それにも関わらず、相場より極端に安い見積もりを提示する業者には注意が必要です。

下地処理を省略している可能性 → ひび割れや剥がれの原因に
塗装回数を減らしている可能性 → 耐久性が低下し、すぐに劣化
安価な塗料を使用している可能性 → 期待される耐久性や機能を発揮できない

「足場代無料は大変危険」です。よく考えてみてください。足場架設は大変危険度の高い仕事ですので、通常足場専門業者様（パートナー業者様）にお願いします。足場業者様も仕事として、危険の中頑張ってくれています。あなたなら「無料で引き受けますか？」現実的にお隣同士2件同時に施工となり、足場を組むなどのことがあれば、値引きは可能かと思いますが、そうでもない限り絶対にあり得ません。もし、足場代が0円ならば、他の項目に割り振られているだけでしょう。根拠のない「今なら特別価格！」などの甘い言葉に惑わされず、適正な価格で最高品質な施工を提供できる業者を選ぶことが大切です。

塗装工事の価格の決まり方

適正価格を知るためには、まず塗装工事の価格がどのように決まるのかを理解することが重要です。
主に以下の要素によって価格は変わります。

① 塗料の種類と品質、そして使用量

塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機など様々な種類があり、それぞれ耐久年数が異なります。

アクリル塗料（耐久年数：約5年） → 安価だが劣化が早い
シリコン塗料（耐久年数：約10〜15年） → コストと耐久性のバランスが良い
フッ素塗料（耐久年数：約15〜20年） → 価格は高いがメンテナンス頻度が少なく済む

価格が安い業者の多くは、耐久性の低い塗料を使用していたり、薄く塗ることでコストを抑えている可能性があります。

② 職人の技術と施工内容

熟練の職人がしっかりとした施工をするかどうかも、価格に大きく影響します。

下地処理の丁寧さ → ひび割れ補修や高圧洗浄を適切に行うことで、塗料の持ちが変わる
塗装の回数 → 適正な回数（通常3回塗り）を行うことで、塗膜の耐久性が確保される
施工管理の有無 → 施工の品質チェックが適切に行われているか

安い業者の場合、塗装回数を減らしたり、下地処理を省略することでコストを削減しているケースもあります。
特に外壁や屋根以外の付帯部一式は危険です。
雨樋や破風板、庇鋼板や水切り鋼板、雨戸など住宅には多様な付帯塗装部があります。
これが一式となっていればどこまで塗るのか？錆止めの有無は？など、塗装工事が終わってからあそこが塗っていないなどのトラブルになるので、しっかり記載してあるか確認が必要です。