今話題のSGL鋼板とは?メリットとデメリットを解説します!

今話題のSGL鋼板をご存知でしょうか。

今回は、環境と経済性を考えて、賢く家を建てるか改装を考えている住宅所有者のために、持続可能でコスト効果の高い建材であるSGL鋼板の特性、メリット、デメリットについて解説します。

住宅選びに活用してくださいね。

目次

今話題の次世代素材SGL鋼板とは?ガルバリウム鋼板とどう違う?

次世代ガルバリウム「SGL鋼板」とは何か、その特徴を探ります。

1:SGL鋼板の開発背景

SGL鋼板は、ガルバリウム鋼板の改良版であり、アメリカのベスレヘム・スチール社が1972年に開発した後、日本では1982年に大同鋼板が商用生産を開始しました。

その後、2010年にはオーストラリアのブルースコープスチール社と共同で次世代型高耐食性鋼板「SGL」の開発に成功しました。

2:SGL鋼板の命名の意味

「SGL」という名前は、従来のガルバリウム鋼板の略称「GL」に「S」を追加して命名されました。

「S」はSuperior、Special、Superなどの意味を含み、その性能の向上を象徴しています。

3:ガルバリウム鋼板との違い

ガルバリウム鋼板とSGL鋼板は共に薄い鉄の板にメッキを施したメッキ鋼板ですが、SGL鋼板のメッキ組成にはマグネシウムが新たに加えられ、耐食性が大幅に向上しています。

SGL鋼板のメリットとデメリット

SGL鋼板のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

1:耐久性と耐食性

SGL鋼板は高い耐久性と耐食性を誇ります。

特にマグネシウムが添加されたメッキ層は、従来のガルバリウム鋼板の3倍以上の耐食性を持ちます。

これにより、メンテナンスサイクルが長くなり、経済的です。

2:軽量性

SGL鋼板は非常に軽量で、屋根や外壁の重ね張りに適しています。
これにより、建物全体の耐震性が向上します。

デメリット

1:コスト

SGL鋼板は通常のガルバリウム鋼板よりも価格が高くなっています。

ただし、長期的に見るとメンテナンス費用の削減により、トータルコストは抑えられる可能性があります。

2:新素材としての未知数

2013年に市場に登場した比較的新しい素材であるため、長期間の使用によるデータがまだ少ないです。

しかし、メーカーの塗膜保証や穴あき保証が長期間提供されています。

まとめ

SGL鋼板はその高い耐久性、耐食性、軽量性により、環境に優しく、経済的な建材として注目されています。

その一方で、初期投資が高めであり、新しい素材としての長期的なデータがまだ不足している点には注意が必要です。

これらの情報を踏まえ、持続可能でコスト効果の高い建材選びを進めていくことがおすすめです。

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