塗装できない屋根材パミール

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塗装できない屋根材ニチハパミールについて

2019/5/4

屋根のメンテナンス工事には、屋根塗装・カバー工法・葺き替えと3つの工法があります。

弊社は塗装工事専門店ですので主に屋根塗装を行っています。しかし、お家の屋根にニチハの屋根材パミールを使用していたら、弊社では塗装工事は対応出来ません。

屋根材パミールとは何か?

住宅建材メーカーであるニチハ株式会社様が1996年(平成8年)~2008年(平成20年)の間に販売していた屋根材になります。

しかし自宅の屋根材が何を使用しているか?

瓦かスレート屋根の違いくらいは見た目で理解できても、どこのメーカーの何の材料を使用しているかは判断できない人の方が多いのではないでしょうか?

その確認方法として

・建築時の設計図面で確認する

・建築した会社様に問い合わせる(資料があれば判明します)

・実際に屋根材を見る(できない場合もあります。)

パミールで起こりうる現象とは?

屋根材がパミールだった場合、起こりうる現象ですが、

経年とともに屋根材がミルフィーユのように層間剥離してしまう可能性があります。(現在は販売されていません。)

傷み具合は各地域により様々ですが、大阪など比較的気温が安定している地域でも表面劣化程度、もしくは日の当たり具合により劣化となっているように思います。

築年数で考えますと築11年~築23年くらいまでが対象の範囲でしょうか。

ちょうど塗り替え時期に入ります。(2019年5月現在)

もしパミールならばどうすればいいのか?

もしパミールであれば、弊社ではカバー工法をお薦めしています。

(2019年5月現在、摂津市で2名のお施主様のお宅をカバー工法致しました。)

塗装できないのか?と言われれば、できなくは無いのが正直なところですが屋根材自体が剥離してきますので、長持ちできません。(もちろん保証もできません。)

原因云々や責任の所在に関しましては私が語る立場では御座いませんので、個々のお施主様が判断することになります。

私がこの記事でお伝えしたいのは、メンテナンスの際にお気をつけ下さい。

ということのみです。

放置した場合に起こってくる事例と致しまして、屋根材のズレや落下が起こります。強風や台風などで、剥離した屋根材が飛んでしまい近隣住宅様への2次被害などが考えられます。剥離が目に見える様な状態な場合は早めに対処しておいた方が良いでしょう。(パミールに限らず言えることですが)

実際、昨年(平成30年)の台風21号により、弊社が塗り替えするお宅にカラーベスト(屋根材)が突き刺さり、防水シートまで破れていた事例はありました。

上記の写真は実際弊社で施工させていただいたお客様です。

お施主様自身もこんな状態になっていたことに気づいておられませんでした。

上記の3枚の写真はいづれも層間剥離が始まっている屋根材です。

ミルフィーユの様に層間で剥離してしまいますので、塗装しても長持ちしません。

サクサクっとした感じになっているという感じですね。

屋根材が層間剥離していた場合のカバー工法での施工例です。

スーパーガルテクトという遮熱ガルバニウム鋼板にて施工しました。

遮熱性の鋼板を採用し、穴あきや錆にも強く熱劣化から屋根材を守ります。

塗装以外での対応も可能ですのでご相談ください。

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